一般に幼児期の子育て環境は大都市圏より、地方の方が遊び場などが豊富でゆとりがあり、恵まれているように思われています。しかし、義務教育課程に入ると、気になるのはやはり学力の問題でしょう。ここでは地域による小学校間の違いに目を向けてみたいと思います。全国小学校学力調査の結果では、約40年前は地方と都市部の小学生の間に顕著な格差が見られました。2007年実施の全国学力テストの結果では、その差がかなり縮まり、地域による学力格差は解消されつつあるように思われます。
しかし、保護者の学歴や教育に対する意識は依然として都市部の方が高いようです。高学歴の親は我が子への期待が大きく、教育への関心も強い傾向にあります。また、都市部では私立や国立大学付属校を選ぶ親も増えていますが、地方では公立校以外の選択肢はあまりありません。都市部では高学歴の保護者が多いこと、そして、都市部ほど教育機関の選択肢が多いという事実を踏まえますと、学力面ではやはり依然として都市部の方が優位である、と言えるかもしれません。
もちろん、子供の情緒面や健康に関わる環境なども考慮しますと、一概に都市部の方が優れているとは言えません。